MOTOSHOP KAJIGAYA
川崎市多摩区長尾5−22−13
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HOME >> フレーム修正:フレーム修正の実際 |
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測定終了後、計測された寸法誤差を元に実際に修正を行ってゆきます。修正の基本は、曲がった際に入力された方向と180度逆方向に力を入力し修正していかなくてはなりません。
例えば左図のように実際の基準線(黒線)に対して「フレームが左に曲がった」ケースを考えてみましょう。
実際にはここまで極端に曲がっているケースはそんなに多くはありませんが判り易くする為に強調して描写しています。
例1(赤)の場合、フロントフォーク下端、ホイールやボトムケースなどがヒットして曲がったケースです。
一方、例2(青)の場合は赤の場合に比べ比較的上側から力が入っており、軸受下部基準点のずれは少なくても上部基準点は大きくずれてしまっています。同じ「左に曲がったフレーム」この2例は最初に力を加える方法、場所が全然違うのです。
もちろん、フレームの形式、レーサーレプリカのようなボックスフレームやオフロード車のようなシングルパイプフレームなどでも修正方法は千差万別です。
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右の写真は修正作業中の風景です。油圧ラムといわれる機械でキャスター角の修正を行っています。よく、想像される作業シーンで、「車体をがっちり固定して曲がった部位をウィンチなどで引っ張る」と思われている方も多く、実際に四輪車のフレーム修正はそのような方法で行われています。
しかし、四輪と異なり二輪の場合は数箇所で固定するためのフロアパネルもありませんし、予め治具を装着するためのサポートも持っていません。海外製のフレーム修正機の場合、鳥かご状のレールを車体の外側から被せて、同じように車体を固定して修正するものもありますが、当社で使用しているおも川製のフレーム修正機の場合、
この修正機は力の加わる力点、支点、作用点全てが車体の中で完結している為、曲がっている部位以外には力が掛からないのが特徴です。 |
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